藤村亮太 個展「plastikos」/ Aug 6 - 14, 2022

展示概要

不要となった陶器を再燃することで作品制作を行う陶芸家・藤村亮太。鎌倉に拠点を置く同氏がこの度、-Gallery-Johnにて個展「plastikos」を開催します。お猪口を重ねて再燃したオブジェ・うつわを中心に多数の作品を展示、販売いたします。

展示タイトルにもなっている"plastikos"は、「可塑性」や「成形できる」といった意味の言葉で、プラスチックの語源ともなっています。現在プラスチックゴミが世界的な社会問題となっている中で、不要となった陶器を自身の作品に成形する藤村亮太は、何かそれらの問題に一つの重要な観点を提示しようとしているのかもしれません。

「重要なことは形式やそのフィールドではなく、素材のリアリティ」だという藤村亮太は、近年、不要となった陶器を素材とするだけでなく、鎌倉の海岸や道路にて、ビーチコーミングやロードコーミングを行っています。本展では、そこで拾い集めた「身近な素材」を用いた作品も合わせて展示いたします。陶芸、手芸、収集、アート等の多層なフィルターを合わせ持つ活動を、ぜひご高覧ください。

 

会期

2022.8.6(土) - 8.14(日) 11:00-19:00
*水曜休廊

 

プロフィール

藤村亮太

陶芸家。1981年生まれ。東京都杉並区出身。2008年多摩美術大学大学院美術研究科修了。いけばな草月流の草月会館造形教室助手を経て陶芸家・小川待子のアシスタントを10年務めた後に独立。13年より、家庭で不要となった陶器を再熱することで生まれ変わらせるプロジェクト「サイネンショー」(京都)に参加。同プロジェクトでの活動をきっかけに、現在のやきもののあり方に疑問を持ち、使われなくなった食器や廃棄された土を素材に制作する。現在、神奈川県鎌倉市在住。
https://www.instagram.com/ryotafujimura/