Azu Aoyagi Pottery Exhibition「Intermixture」/ Sep 14-23, 2024

展示概要

逗子を拠点にする陶芸家・Azu Aoyagiが、-Gallery-Johnでは二回目となる個展「Intermixture」を開催します。本展では、前回のJohnにおける個展で発表した、逗子の土地で自ら掘った岩石が釉薬として使われるシリーズ「KATASO」の新作や、昨年の夏にニューヨークのスタジオに通い、そこで受けたインスピレーションとアメリカの釉薬や顔料をミックスした新作を中心に展示販売します。

Azu Aoyagiは、幼少期〜20代を過ごした様々な国々での経験をアウトプットすべく陶芸を始めました。本展ではそういった自身の原点でもある異文化からの影響と、逗子という長年拠点を構える土地の要素を混ぜ合わせることから、「Intermixture」というタイトルが名付けられました。

陶芸家・Azu Aoyagiの原点と現在が詰められた集大成をご覧いただける展示となっております。ぜひご高覧ください。

 

■KATOSOについて■

私の工房は逗子シルトという柔らかく崩れやすい石の地層の上に位置しており、周囲では崩落による剥き出しの断層がよく見られます。この石はかつて、建材や墓石といった用途に使われていたようですが、今では何にも使われていません。より多く、より便利に、と人々が生活を豊かにして行くにつれて、用途と産出量が少ないこの石は私達の生活から遠ざかることになりました。

陶芸にも土や石の原料が多く存在しますが、年々枯渇や廃業により流通量が減り、陶芸家はかつてのような作陶が出来なくなってきています。なので陶芸家は原料について考える必要があり、この逗子シルトの現状は私にとって他人事とは思えませんでした。

そこで私は島根県の窯業原料である来待石を参考に、この逗子シルトを原料にした釉薬を使い始めました。先人のものづくりに敬意を表し、それを用いたシリーズを「KATASO(※)」と名付け、昨年より展開を始めています。

※KATASO/片曽・・・私の工房のある逗子、山の根地区の古い呼び名です。切り立った崖を意味します。

 

会期

2024/9/14(土) - 9/23(月祝)
11:00-19:00
水曜日休廊

※重要:混雑が予想されるため、初日、9月14日(土)の11:00〜15:00は予約制とさせていただきます。ご来場予約は8月31日(土)10:00より、以下予約専用サイトにて受付をスタートします。
https://airrsv.net/galleryjohn/calendar

*ご予約枠は1枠60分となります。
*9月14日の15:00以降は予約不要でどなたでもご入場いただけます。
*9月15日以降は11:00のオープンより、予約不要でどなたでもご入場いただけます。 

ご予約にあたり下記のご注意事項をご確認ください。

*お一人さまあたりご予約は1回までとさせていただきます。ご予約の重複があった場合には、こちらでキャンセル処理をさせていただきますのでご注意ください。 

*ご予約については「1組1名様」までとさせていただきます。システム上、2名以上の人数の選択が可能となっておりますが、必ず「1名」でのご予約をお願いいたします。2名以上のご予約の場合はこちらでキャンセル処理をさせていただきますので、ご注意ください。

*ご予約のお時間は滞在時間枠となります。到着が遅れた場合も、滞在可能時間を過ぎますと次の枠のご来場者さまと入替制になりますのでご注意ください。

 

プロフィール

Azu Aoyagi(青柳あづみ)

東京生まれ、逗子在住。幼少期から15歳までをドイツとフランスで育つ。高校と大学は日本で過ごし、20代はカナダ・トロント、オーストラリア・シドニー、ドイツ・ベルリンなどを流浪する。

様々な国々で生活をしたバックグラウンドから、どこにいてもどこにいてもプチ外国人扱いをされてきたが、20代の頃によく過ごした、アンダーグラウンド・ミュージックの流れるクラブフロアに全く差別のない世界を感じ、この時感じたエッセンスの一部が今の作品に反映されている。そういった、海外での暮らしを違う形でアウトプットしようと思い始めたことから、日本へ帰国後、陶芸を始める。

5年ほどの修行期間を経て、2018年、熱海にて陶器工房をオープン。2019年、逗子へ工房を移し、現在に至る。自身の作品で個展やグループ展などに参加しながら、専門店に向けての制作を行う。また、自身の工房やサンフランシスコ、アトランタなどの海外も含め、ワークショップも実施。
https://www.instagram.com/azyagi/