落合可南子個展「ただよふ」/ July 5 - 13, 2025

展示概要
「暮らしに寄り添う自然美」をコンセプトとして、蝋(ろう)を使って様々な作品を制作する、ろう作家・落合可南子。この度、-Gallery-Johnでは初の個展「ただよふ」を開催します。本展では鎌倉という土地にちなみ、海辺に辿りついた漂着物、シーグラス、砂、海辺を心象とした蝋作品を発表します。
蝋という素材に日々向き合い、その可能性を模索して生み出すその作品は、火を灯す蝋燭作品のみならず、創造性豊かに蝋を用いたオブジェクトにまでに及びます。作品は天然由来の素材を使い、時に天然香料の精油を用いた香りのする蝋作品までも生み出し、五感に訴えかける自然美を表現しています。
【Artist Statement】
静かな詩情の海辺の景
漣の呼吸
揺らぎの美しさ
澱みなく
淀みなく
⻑い旅の先に流れ流れ海辺に辿りついたもの
どのくらい旅したか
どんな景色を見てきたのか
口の無い物質が語る美しく尊い
旅路の記憶に想いを馳せて
私の作品には「灯す蝋燭」「灯さない蝋燭」があります。この作品ひとつで暮らしが大きく変わることは無いかもしれませんが、 心に灯をもたらし感情や感覚に働きかける装置として、見て触れて香って心が豊かになれるひとつとして。心の豊かさが穏やかな暮らしへの巡りの重ねをもたらしてくれると思っています。
現代社会における蝋という素材の可能性を暮らしに。
落合可南子
会期
2025/7/5(土) - 7/13(日)
11:00-19:00
水曜日休廊
プロフィール
落合 可南子(おちあい かなこ)
ろう作家 北海道札幌市生まれ、東京在住
2001年 北海道ドレスメーカー学院 オートクチュール科卒業
2021年までファッションデザイナーとして活動
2021年より、ろう作家として制作活動をスタート
「暮らしに寄り添う自然美」を意識に、日常に馴染み静かに彩られる蝋と植物を用いたオブジェクト、自然界の造形の灯火を制作しています。
独学で蝋という素材の様々な可能性を日々模索し向き合いながら実験的な作品作りは幼少期に過ごした北海道の豊かな自然の記憶やこれまでに旅してきた日本の美しい風景などの心に留まった記憶の欠片を作品に反映しています。作品には天然由来の素材を使い、香りのするオブジェクトや灯火にはその時々の移ろいをイメージした天然香料の精油が入っており視覚、嗅覚、触覚を微かに擽る作品を創作しています。
日常に潜む美しさの気配を大切に、移ろい行く日々の中、時を過ごす大切な空間に静かに寄り添い、心がほんのり豊かになれるモノをお届けできるように。
https://www.instagram.com/ochiai_kanako/
