松本規個展「buffer and flow」/ Sep 28 - Oct 6, 2024

鉄を中心とした金属を使って、店舗や住宅の施工、看板やインテリアなどを制作する傍ら、普段の仕事で使用した鉄、石、木材、生地などを素材として作品を制作する作家・松本規個展「buffer and flow」を-Gallery-Johnにて開催します。

普段より俯瞰癖が抜けず、主観性が欠如しているという自覚から、松本は自らの欠如した主観性を抽出しようと作品を制作します。瞬間的な感覚や思考、潜在意識を抽出し、なるべくそこに論理や意味付けを加えることなく、スナップショットのように作品を生み出そうとしています。

鉄、石、木材、生地などの素材は、ともすればそのまま産業廃棄物に回るものを利用します。作品と同様、素材に関しても無闇矢鱈に加工をせず、素材の元となった原料、原物に思いを馳せ、素材そのものの質感を感じることができるよう、意識されています。そしてその素材が素材のままでも、作品として空間に馴染むのが松本の作品の魅力となっています。

◾️ARTIST STATEMENT◾️

純粋な主観や感覚、瞬間の思考や潜在意識を抽出する時間

 人の自動思考は1日6万回
自動思考に気付く事をメタ認知と言うが、そのメタ認知も気付いてない部分は何か
頭の隅っこに澱んでいるものを撹拌して声を掛けてみる 

刹那的な肌感
濾過というより蒸留
感覚のスナップショット
そのためのお膳立て/見繕いであって、見立てや設えではない 

理由を作らない
記録や証しではない
計画的でもロジカルでもない
筋も通さない
無垢な足あと

出てきたそれら何ものとも比較せず単なる自分として見つめ、許容する
熱い冷たいを繰り返すサウナの如く、意識と無意識を行き来する

表現者でもアーティスト活動でもない
自分の心理的スキーマを形成する礎になる模索 

ただ唯一タイトルのみ、前回から次へ繋がるコトバで紡ぐ

2024/9/28（土） - 10/6（日）
11:00-19:00
水曜日休廊