松本妃代個展「Eden」/ June 15 - 23, 2024
展示概要
暖かく柔らかい色彩で、自然や生き物をモチーフに絵を描くアーティスト・松本妃代。昨年は第19回タリーズピクチャーブックアワードにて絵本大賞を受賞し、今年4月には二冊目の絵本を出版したばかり。絵本作家、女優としても精力的に活動を続けています。そしてこの度、昨年に続いてこの鎌倉-Gallery-Johnにて、個展「Eden」を開催します。
松本妃代が描く動物や女の子、自然は、観る者を包み込むような優しさを孕んでおり、去年のJohnにおける個展では、海の近くや山の中での溶けるような暮らしを経て、自然に守られているような感覚が作品に反映されていました。それは月や夜の世界が多く、松本の作品に一貫してきた世界観であったのですが、本展では「Eden」と銘打って、新たな楽園に足を踏み入れたような鮮やかな高揚感を表現することに挑戦をしています。
モチーフは同じ自然でも、花の作品を中心にカラフルでエネルギッシュな印象が強く、クレヨンやアクリル絵の具で、これまでに使ってこなかったビビッドで躍動感のある色使いに踏み込んでいます。
同じ優しさでも、夜の世界で包み込んでくれるような感覚から、色鮮やかな楽園にて見えない何かが力強く支えてくれ、背中を押してくれるような感覚。松本妃代の新しい世界観とその変化を、ぜひ会場で感じてみてください。
■Artist Statement
誰かの優しさが私の中で揺れるとき
ただ、静かに耳を澄ませたり
一生懸命咲こうとする音が聞こえるとき
その煌めきを眺めたりしていたい
私の中で何かが芽吹くとき
その鼓動に合わせて踊っていたい
あなたのために、私のために
色とりどりの花が咲く季節
この息吹に乗せて聴こえてくるのは
楽園のような喜びの歌
会期
2024/6/15(土) - 6/23(日)
11:00-19:00
水曜日休廊
プロフィール
松本妃代 / Kiyo Matsumoto
自然や生き物をテーマに、20歳から独学で絵を描いている。2019年、初の個展を開催。以後、毎年末に個展を開催しているほか、CDジャケット、商品パッケージデザインなどを手掛けながら、カフェや百貨店での展示も行っている。
第19回タリーズピクチャーブックアワードにて絵本大賞を受賞。初の絵本『わたしのせかい』が2023年9月に発売された。現在、大人のための絵本『月とはな』が発売中。
https://www.instagram.com/kiyomatsumoto/