矢部桜個展「for you」/ Dec 20 - 28, 2025

展示概要
【Artist Statement】
北ヨーロッパの地で
古くから紐織りの道具として用いられてきたへドル(HEDDLE)。
織物が女性の手仕事であったことから
男性が自らの手でへドルを作り
女性へ贈っていたというお話がある。
人々と工芸が生活の中で寄り添う
遠い昔の美しい瞬間に、想いを馳せる。
矢部桜
-Gallery-Johnでは、作家・矢部桜の個展「for you」を開催します。矢部は、藝大在学中に学んだ漆芸や、スウェーデンで学んだ木彫や陶芸、織物をベースに、様々な表現活動を行う作家です。その多様な作品は他に類を見ず、北欧における伝統工芸や宗教画などからの影響も感じられる、漆芸や木彫によるレリーフ状のモチーフ、板絵や点描画など多岐に渡ります。
本展では、矢部が彫刻したヘドルを中心に、近年制作している板絵作品などを展示します。新作となるヘドルには漆塗りが施され、日本と異国の伝統文化が交わる新たな工芸の在り方を模索、提示しています。温故知新と和洋折衷を体現し、独自の作風を生み出す矢部桜の作品をぜひご高覧ください。
会期
2025/12/20(土) - 12/28(日)
11:00-19:00
水曜日休廊
プロフィール
矢部桜
1995年生まれ。2023年東京藝術大学大学院工芸科漆芸専攻修了。
2022年にスウェーデンの手工芸学校にて木彫や陶芸、織物を学び、地方を巡りながら制作を行ったことをきっかけに、滞在中に出会った手工芸品や民族芸術に見られる素朴な美しさに影響を受け、近年は人々の生活のそばにある漆芸や工芸の在り方を模索しながらものづくりをしている。漆芸以外にも、板絵や木彫、点描画など、あらゆる媒体による制作を行う。
https://www.instagram.com/sakura__yabe/
